越後丘陵公園は、バラの香りを7種類に分類して植え込み、それぞれのブロック毎に違った系統のバラの香りを楽しめるバラ園を持っています。香りの分類別に植栽されたバラ園は世界初です。香りのバラ園にさらに磨きをかけるべく、「国際香りのばら新品種コンクール」を開催しています。

応募された苗は越後丘陵公園の試作場に植えられて、その後2年間は同じ条件のもとで試作場にて育てられます。そして2年目の春と秋に、バラや香りの専門家による審査委員会が厳正な審査を実施し、受賞品種を決定します。本コンクールで入賞したバラで特に優れたものは、越後丘陵公園で引き続き栽培され、その姿、形、さらに香りで、来園者を楽しませることになります。

越後丘陵公園の「ながおか香りのばら園」

第1回国土交通大臣賞
「フレグラント ヒル」

本コンクールは、香りの配点を100点満点のうち30点与えます。（この配点は「ミスターローズ」と称された故鈴木省三氏が提唱されたものです。）これは世界各国で行われるバラのコンクールが概ね5点という中では、かなりの高配点と言えます。これまで各国のバラ試作場では、耐病性に重点を置きながら全体として新奇性を求めており、香りを最重視する試作場はまだ多くはありません。